速水健朗「ケータイ小説的。」

現在の文化状況の一つの魅力的な「仮説」。でも仮説は仮説、だよな。 ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち作者: 速水健朗出版社/メーカー: 原書房発売日: 2008/06/09メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 781回この商品を含むブログ (213件) を…

仲俣暁生「文学:ポスト・ムラカミの日本文学」

ひょんなきっかけで読むことになったのだが、ここ10年、小説にはほぼ接してないので、あーだのこーだの言う資格は全くない。そんな立場ながら、記録として感想を書き留めておこう。「はじめに」にあるように、本書は、1970年代後半に登場した二人の「村上」…

「CDはどこへ行く」〜MUSIC MAGAZINE 2008/7

久しぶりにMUSIC MAGAZINEを買った理由が「CDはどこへ行く」という特集なのだから皮肉なものだ。MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2008年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: ミュージックマガジン発売日: 2008/06/20メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 8…

元気が出る〜遠藤誉「中国動漫新人類」

動漫(アニメ、マンガ)を切り口に、それだけに留まらず、現代中国の現象的、思想的実態から、その政治的、歴史的背景まで、関係者の生の声を交え、普段あまり聞いたことがない内容が盛りだくさん。中国以外の部分(アニメ・マンガ自体や日本における反中的…

高木徹 「大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード」

これはおもしろい!スケールが大きい、脚本の練られた映画的な魅力に加え、特定の(そして安易な)イデオロギーに囚われない著者の知性が快感ですらある。ビンラディン、9・11へのプレリュード 大仏破壊 (文春文庫)作者: 高木徹出版社/メーカー: 文藝春秋発…

三土修平「頭を冷やすための靖国論」

映画「靖国 YASUKUNI」公開記念。何度この道を通れば気が済むんだ!と思いつつ復習として。良本です。詳細はこちら→http://d.hatena.ne.jp/fart/20080519/1211225694 頭を冷やすための靖国論 (ちくま新書)作者: 三土修平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 20…

岩井紀子・佐藤博樹編「日本人の姿‐JGSSにみる意識と行動」

実証データにより、とかくあいまいに捉えがちな「日本人」が多面的、かつ具体的に浮かび上がる。お薦め。詳細はこちら→http://d.hatena.ne.jp/fart/20080501/1209622709日本人の姿 JGSSにみる意識と行動 (有斐閣選書)作者: 岩井紀子出版社/メーカー: 有斐閣…

評者別の書評リストを集めたサイトって意外にないなぁ

読みたい本を探すときに、一番参考にするのが自分がある程度信頼できる人の推薦本のリスト。ブログなどで個別にはあるのだが、それらを集めたサイトがないかとざっと探してみたところ、朝日新聞のサイトしか見当たらなかった。asahi.com Bookhttp://book.asa…

池内恵「現代アラブの社会思想―終末論とイスラーム主義」

正直期待外れ。ストンと腹に落ちてこない。いろいろ書いてあるし、社会思想の流れも整理されてるが、「それが正しいかどうかは別として」と言いたくなるところがミソ。詳細はこちら>http://d.hatena.ne.jp/fart/20080427/1209313704現代アラブの社会思想 (…