イデビアン・クルー「排気口」& BATIK「SHOKU」

 


「芸術劇場〜コンテンポラリーダンスの現在」(2008/10/10 NHK教育テレビ)を見た。

イデビアン・クルー。芝居的な要素を取り入れることで、「現実の中にあるかもしれない奇妙な動き」感のおもしろさがより分かりやすく表れていたと思う。現実から抽出されたとはいえ、抽象化された結果だけを見せられるよりも、抽出の素になった現実的な場面が並置されたことで、結果としての動きを現実に引きつけて実感を持って見ることができた。振付けられた動きと現実との距離感のゆらぎの妙も見所だった。全体を通して完成度が高く、演出家が意図した箇所で、意図した面白さを体現できていたのではないか。その分、本人が意図しないところで生まれてしまった意外性のあるおもしろさ、みたいな要素は少ないように感じた。本人、およびフォーサイス・カンパニーの安藤洋子さんも出演。

BATIK。初めて見た。印象的な始まり方だったのだが。。。井手さんとは一転、プリミティブで力強い動き。いきなり下着の中をかきむしり始めた時は歓声を上げたのだが、途中から観念的すぎるように見えて飽きてしまった。音楽もイマイチ。