ハート・ロッカー
おもしろかったし、映画の世界に没入していたが故の、映画館を出た後の現実の風景の見え方の違いも強く、持続時間が長かった。ただ、緊張感があり、抜群におもしろい個々のシーンやエピソードに比べ、全体としてのテーマの印象が残らないのが残念というか、もったいないというか。やっぱりラストにもう一工夫、もうひと山あればよかったのかなー。なんかお手軽でそつない終わり方に見えた。
でも、改めて予告編を見てると、エンターテイメントとしてオーソドックスな作りではあって、過剰な意味付けをしようとする姿勢自体が筋違いなのかもしれない。
2008年、米、131分。監督:キャスリン・ビグロー、出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ゲラティー 他