ALL NIGHT CONCERT 2008-2009@新宿PitInn 2008/12/31

いろいろな場所で、いろいろなジャンルの年越しイベントが行われる中、今年はここで年を越すことに決定。今年は中央線Jazzに出会った記念すべき年だ。

とはいえ、最初から最後までとはいかず、今年特にお世話になった人たちを中心にお礼まいり。

PM10:10〜11:10 渋谷 毅 ORCHESTRA

渋谷 毅(P,Or)、峰 厚介(Ts)、松風鉱一(Sax,Fl)、林 栄一(As)、津上研太(Sax)、松本 治(Tb)、石渡明廣(G)、上村勝正(B)、古沢良治郎(Ds) ゲスト:今村祐司(Per)、秋山一将(G)

いつも通り、ではある。それにしても今年何度見たことか(数えたら、これで5回目)。ようやくではあるが、峰さん、松風さん、林さん、津上さんの個性の違いがわかるようになった、気がする。

PM11:30〜12:30 酒井 俊 GROUP

酒井 俊(Vo)、林 栄一(As)、関島岳郎(Tuba)、太田恵資(Vn)、青木タイセイ(Tb)、桜井芳樹(G)、芳垣安洋(Ds)、岡部洋一(Per)

酒井さんは初見。編成を反映した音。バルカン的な曲から、スタンダードまで。最初はピンとこなかったが、徐々に引き込まれる。手練の面々による滋味深い演奏。

ここで年越し。下手すりゃ、気付かなかったぞ!みんなでクラッカーを鳴らす。

AM12:50〜1:50 南 博 トリオ+井上淑彦

南 博(P)、水谷浩章(B)、芳垣安洋(Ds)、井上淑彦(Ts)

期待を超えた演奏。うれしい。これまでの流れとの落差で、洗練された、シャープな音像がより際立ったこともあるが、何より今日の南さんは力が入っていた。いつもは、やる気があるのかないのか分からない演奏スタイルだが、今日は体の使い方から明らかに違っていた。南さん特有の軽やかさ、鋭さが存分に発揮され、いつもは時折不安になる指運びも、最近では最も滑らかだったように思う。

尊敬していると紹介していた井上さんの影響か、はたまた満員の客で気合が入ったのか。いつもこの演奏だとうれしいなぁ。

井上さんの演奏は初見。とてもストレートで、小細工のない、芯の通った音が印象的だった。

AM2:10〜3:10 EMERGENCY!

芳垣安洋(Ds)、大友良英(G,Electronics)、斉藤良一(G)、水谷浩章(B)

芳垣さん3連続。そろそろ疲れてきたが、最後が一番ヤバい!というMCで開演。

ブルース、ジャズと様々な曲をこのメンツならではの演奏で。バカラックの曲など、まったく世間一般とは異なる切り口の美しさであるにもかかわらず、この完成度、納得感は何事か、と思う。いやー、新年早々良いもの聞いた。

これで外山さんがいれば、だいたい勢揃いか。

去年はPerfumeチョコレイト・ディスコで始まったんだよな。

自分のリスナー人生の中で、音響派以来の大きい山脈を見つけたことが何よりうれしかった2008年だった。来年も鳥肌の立つ瞬間、音楽を好きで良かったと思える瞬間が何度も訪れますように。ミュージシャンの皆様、よろしくお願いします。