板橋文夫グループ@西荻窪アケタの店 2008/10/1

板橋文夫(p)、井野信義(b)、小山彰太(ds)、外山明(per)

結構な時間、特に前半は退屈だった。今の普通のジャズ、ややアバンギャルドニューエイジ寄りな感じ(適当)。要はセンスが古く、鈍らなのだ。ブレイクビーツ、音響系、エレクトロニカを経由した耳には、盛り上がる場面はともかく、そこに至るまでの「音」の古さ、捉え方の幅の狭さに、度々興ざめさせられる。

面白くなってきたのは後半、外山さんが積極的に異物として「介入」し始めてから。初めて見たのだが、パーカッションに加え、KORGKAOSSILATORを使用。ぶつ切りのビートだけでなく、ノイズ、エレクトロ・ファンク的な音を加えていく。それ自体はそれほど目新しい音、アプローチではないが、このグループの中では明らかに異質。しかもかなり自由奔放に入れてくるので、他のメンバーが(そして観客も)苦笑いする場面も。でも、音のテクスチャが一変したし、緊張感も増してたので、プラスだったと思うなぁ。

店内は満員。グループと同年代の方に加え、意外にもコアなリスナー風の若い人も多め。何かあるんでしょうかね。