Tokyo Conflux 2008@新宿PitInn 2008/9/23

坂田明、やるなぁ!


マッツ・グスタフソン(Sax)、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン(B)、ポール・ニルセン・ラヴ(Ds)、ケン・ヴァンダーマーク(Sax) ゲスト:ペーター・ブロッツマン(Sax)、坂田明(Sax)

Tokyo Conflux3日目。プロモーターであるマーク・ラパポート氏のアナウンスで幕が開ける。

北欧ジャズは、ミュージック・マガジンで年間ベストに選ばれたのを聞くぐらい。The Thingは未聴。今日のお目当てはAtomicのドラマーでもあるポール・ニルセン・ラヴ。なんぼのもんじゃいと。

全体的にフリー寄り。パワーも凄いが、出す音のテクスチャまで気の行き届いたニュアンスの深い演奏。全体的にいいもの見たなぁっていう感想なんだけど、一番盛り上がったのは2ndセットで坂田明が加わってからの演奏でしょう!

それまでも悪くはないけど、鳥肌が立つような興奮もない。しかし、坂田さんがテンションの高いプレイを始めたとたん、バンドの集中力が目に見えて上がる。特にケン・ヴァンダーマークが、坂田さんのプレイに応えるかのように熱い音を吹きまくる。テンションがどんどん上昇し、どこまで連れてってくれるのか、聞いてる側の興奮も最高潮に高まった時!

坂田さんのサックス、音が出なくなっちゃったんだよなぁ。故障らしく、いろいろいじってみるんだけど、音が出ない。その隣では残りのメンバーがそのままハイテンションな演奏を保ち続ける。結局、1分以上たってから、代わりのサックスで吹き始めたんだけど、さすがにその頃にはテンションも落ちてきてて、最後まで頑張ってたけど、再度上昇させることはできなかったなぁ。どんな世界が待ってたかと思うと、至極残念。

坂田さんはこの後も最後までいたんだけど、前半よりも良い演奏だったと思う。マッツ・グスタフソンと坂田さんのデュオでの演奏も超カッコ良かったし、アンコールのスローな曲も怖いぐらいに美しく、そして深い。うーん、坂田さん、やるなぁ。

さて、お目当てのポール・ニルセン・ラヴ。アイデアあるし良かったけど、ずば抜けてるとは思わなかった。スネアのアタックがもっと強い方が好みというのもあるのだが。この手のドラムであれば、個人的には本田珠也の方が好きかもな。

1stセット

マッツ・グスタフソン、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ、ケン・ヴァンダーマーク

2ndセット(1組目)

ペーター・ブロッツマン、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン

2ndセット(2組目)

インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ、ケン・ヴァンダーマーク、坂田明

2ndセット(3組目)

マッツ・グスタフソン、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ、ペーター・ブロッツマン坂田明

アンコール

マッツ・グスタフソン、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ、ケン・ヴァンダーマーク、ペーター・ブロッツマン坂田明


Immediate Sound

Immediate Sound

参考

2008/9/19(4日前!)のスウェーデンのライブの様子がYouTubeにアップされておりました。音も画像もそれなりですが、雰囲気は伝わります。