YAGIZA☆September Love@新宿PitInn 2008/9/2

会場に足を踏み入れると、大量の冴えない(ように見える)オヤジたちの群れ。人いきれがひどい、むさくるしい。なんのアイドル復活ライブか。

山中千尋(P)、水谷浩章(B)、外山明(Ds) ゲスト:坂田明(sax)

実は外山さん、水谷さん目当てで、山中さんて全く知らなかったんだよね。客層と、登場した時のピンクのカーディガンの印象、更には合間のMCのダラダラした、不思議ちゃん的な調子で、「あ、メジャーのアイドル・ジャズ・ピアニストね」「親父ホイホイね」と完全な言いがかりのバイアスが冒頭でかかってしまい、最後までいまいち乗りきれなかったです。

実際、どうも琴線に触れる瞬間がない。演奏の幅は広いし、指は動くし、上手いとは思うんだけど、既視感をぬぐえないし、何か軽いんだよな。アンコール前の「八木節」は良かったんだけど、それも山中さんが、というよりも、残りの3人のテンションが高かったからな気がするし。

何気に坂田明も初めてだったのだが、こちらは聞かせる。音の抜けが良く、説得力がある。しゃべりや雰囲気はアラーキーのよう。

帰ってきて調べてみると、山中さん、バークリー音楽院を首席で卒業。スイングジャーナル誌主催の2007年度第41回ジャズ・ディスク大賞<日本ジャズ賞>を受賞なのだそう。ふーん。今、その授賞対象になった「abyss」を聞きながら書いているのだが(napster偉い!)、うーん、そんなにいいかなぁ。

まぁ、次に聞く機会があれば、真摯に聞いてみよう。でも、あの客層の集団の中で聞くのは勘弁だなぁ。


アビス

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