トーク・トゥ・ハー

カエターノ!!!美しすぎて俺も泣いた!

トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション [DVD]

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主題は“コミュニケーション”だが、、、

すべてが芸術的で美しくきれいだが(がゆえに?)、深みが感じられない。思わせぶりなシーンは多々あるのだが、上っ面だけで、その状況で起こるであろう(もしくは監督が描きたいであろう)“コミュニケーション”の本質(というのがあるのかは知らないが)が提示されているように感じない。主題について、「コミュニケーションとは?」っていう抽象度が高く、頭でこねくり回しているレベルに留まっていて、具体的、現実的な、そしてそれゆえに頭ではなく、感覚に直接響く意味合いにまで落とせていない。状況設定は面白いのに残念。

カエターノ・ヴェローゾ(劇中で「Cucurrucucu Paloma」をジャキスもいるバンドで演奏。痺れます)やピナ・バウシュとかの「アイテム」も含め、ヒョーロン家がナルシスティックで気持ち悪い文章を書きそうな映画でした。と、ここまで酷評してますが、見れるレベルの映画ではあるので、見てみてもいいのではないでしょうか。