GO THERE@新宿PitInn 2008/6/10

かっけーなー(そればっか)。思った以上にスタンダード、聴き易い。が、そこは曲者揃い。様々な側面、変化球、鋭さを要所要所で。

芳垣さんが、ストレートにジャズマナーなドラムを叩くのは初めて聞くけど、これも良いなぁ。やはりジャズマナーといえどもブレイクビーツを経過したフレージング、ビート感なので安心して聞ける。表現が適切でないかもしれないが、直線的、アタックのレンジが広い、3次元的で空間の隙間を生かした表現。1つ1つの音の説得力はもちろんのこと、全体としての立体感がコントロールされているので、肉体的な興奮に加え、理性的な鑑賞も心地よいというか。「あーなるほど、この音が(3次元の空間の中で)ここに置かれて、次の音がここに置かれると、すると次は。。。やっぱりここだよねぇ!」みたいな(なんのこっちゃwww)。ダンスの鑑賞の感じと近いのかなぁ。だからかもしれないが、外山さんのドラムもそうだけど、プレイを見るのも楽しい。目を閉じた方が、音への陶酔感、その結果の高揚感は高まるので、悩ましいところ。

あと竹野さんのソプラノサックスもスピリチュアルな感じが良かったです。

で、いつもの通り、客が少ない!もったいなさすぎる!ROVOを聞く人(ただ暴れたい人、叫びたいだけな人を除く)、せっかくそこにいるわけだから、もう一歩だけ踏み込んでみませんか!菊地成孔大友良英は聞くのに、それ以外を聴かないっておかしくねぇ?「クラブ・ジャズ」とか、そんなヌルイやつ、なんちゃって雰囲気ジャズを聞いてる場合じゃないでしょ!

PitInnだからダメなのかもなぁ。俺とか激踊りしたいもの。それを座って我慢するっていう。青山月見る君思うとかスタンディングの場所でやればいいのになぁ。ピアノの問題なのかなぁ。

南 博(P)竹野昌邦(Sax)水谷浩章(B)芳垣安洋(Ds)

印象的で美しいメロディーライン、クールながらもダンディズム溢れるピアノ・タッチ。安定感と爆 発、グルーヴするリズムセクション。艶やかなトーンで縦横無尽に駆けめぐるサックス。新たなジャズカルテットの表現を目指し進化し続ける、それがGO THERE!!

(from PitInn)

Like Someone In Love

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白鍵と黒鍵の間に―ピアニスト・エレジー銀座編

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